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記憶の家は、暮らしの「道具」と暮らしの「風景」を通して、愛情を育むことを大切に考えた家です。
人間が生きていくうえで大切にしたいことは「愛情」だと考えます。家族へ対する愛、友人へ対する愛、ものへ対する愛、環境へ対する愛、自然界へ対する愛、全ての生き物に対する愛、など、すでに漠然とある「愛」が「愛情」となって自分の中に育っていくと、人やものを大切にする価値観やものごとを選びとる力が育まれより人生は心豊かなものになっていくと考えています。
しかし、愛情は、手放しで育まれていくものではありません。自分以外のものに対する愛情は、特に、毎日繰り返される「家での暮らし」の時間とそこで生まれる経験をもとに育まれていきます。家は一日のうちで最も長い時間を過ごす場所。その「家での暮らし」の中には、テーブルや椅子、食器や調理器具、絨毯、寝具などの「道具」があって、その身近にある道具に触れることで得られる経験をもとに育まれていきます。
そこで、愛情を育む「暮らし方」が大切になってきます。
「家」という大きな器の中で、暮らしの道具を通して「経験」していくことに丁寧に向き合っていくと、そこには「記憶」が蓄積されます。楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも、全て大切な「記憶」となって、一人一人の人生に刻まれていきます。
家は愛情を育む場所。
愛情を育むのは、暮らしの記憶。記憶は身近な暮らしの道具を通した経験から蓄積されるもの。
だから、「記憶の家」にはたくさんの経験=記憶の蓄積ができるような手をかけていく暮らしの道具と心に残る暮らしの風景が設計されています。